システィーナ歌舞伎「石川五右衛門」 -大塚国際美術館(鳴門)-

 

昨年に引き続き、今年も行って参りました。
もう“これでもか!!!”という、半ばなんでもあり?!のかぶきように、感動あり、笑いあり、驚きありで、息つく暇も無い時を過ごしました。
スペイン人を父に、日本人を母に持つ五右衛門が、幼い頃に秀吉により日本を追放された父、秀吉の室となる事を拒んで自害した母の無念を晴らすため、秀吉に復讐を誓い大盗賊となり……という設定の新作歌舞伎。
出雲の阿国と恋に落ち、都の人々に踊りが飽きられてしまったと嘆く阿国に、父親ゆずりのフラメンコを教えるという奇想天外なシチュエーション!
片岡愛之助さんが歌舞伎の装束のまま舞ったフラメンコに、会場の拍手も割れんばかり。阿国役の中村壱太郎さんの和フラメンコも艶やかで、眼福のひとときでした。
また、特別ゲストとして、徳島県出身で世界的に活躍するフラメンコ舞踊家、小島章司さんによるフラメンコの舞台もあり、この気迫こもる踊りに、私は涙するほどに魅せられました。スペインに行った事などないのに、あの情熱の国の風景がまるで彼の後ろに現れては消えてゆくように、ありありと浮かぶのでした。
彼の舞台を是非とも一度観に行きたいと思いました。
来年も是非訪れたいと思っています。ちなみに、この歌舞伎はシスティーナ礼拝堂を模した、下写真のようなホールで行われる為、いつも和洋折衷の新作歌舞伎なのです。
2階にはバルコニーがある為、例の「絶景かな、あ、絶景かな~~」も、バルコニーからなさいましたよ! 歌舞伎を知らない方にも楽しめる演出がたくさん。是非皆様も来年訪れてみてください!

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