前回のタイ情報から、一気にベトナムへ。ホーチミンへと飛び、そこからまた国内線で世界遺産・古都フエへ。
フエには、禅文化研究所職員としては絶対に見逃せないお寺があります。
ティエンムー寺。臨済宗のお寺なのです。ガイドブックには「時間がなければ行く価値はさほど無い」的な事を書かれ、憤慨していた私です。もちろん“禅寺”や“臨済宗”などの説明があろうはずもなく、一般の興味無い人にとってはそんなものか……と思った次第です(そりゃあ、そんなもんですね)。
フォーン川のほとりの小高い所に位置し、修行をするのにもってこいの環境。
本堂の屋根には、お釈迦様の一生が。
この寺のシンボルともいえる、八角形七層の塔・トゥニャン(慈悲)塔。
このお寺の僧侶ではなく、参拝しにいらしていたベトナム禅僧達です。右から三番目の僧侶は飛行機から一緒でした。どこの国へ行ってもお坊さんが気になって仕方なく、つい目で追ってしまう私です。深い焦げ茶色の落ち着いた衣がまた素敵なのです。顔も日本人とほぼ変わらない為か、非常に親近感がわきます。
本堂内。中国支配が長かったせいか、日本のように独自の様式ではなく、いたって中国風でした。
明日へつづく