去る11月25日に、東京の浜松町にある大正大学サテライト教室でのセミナーの講師を依頼され、2時間ほど拙いお話をしてきました。玄関に意外にでかでかと名前が貼られていて、少々躊躇してしまいました。
これは大正大学の事業法人ティー・マップで開催されている、「みとらセミナー」という新人住職や予定者のための宗門向け企画の有料公開講座です。
大正大学というのは、天台宗・真言宗・浄土宗の包摂的大学で、私たちにとっては他宗門立ではありますが、寺院運営をする住職という立場においては同じですので、若手住職にとって少しでも役に立てばと思い、去年より出向いております。
この「みとらセミナー」は大きくわけて「住職実践講座」「住職・寺族のカウンセリング講座」「住職寺族の寺院会計」「若手僧侶のビジネスマナー」「寺院子女のための教養講座」があり、なかなか興味のわく講座設定です。その中で私のセミナーは「住職実践講座」全8回のうちのひとつ「はじめての寺務管理」というもので、ようは、禅文化研究所で発売している、宗教法人管理システム「擔雪II」を使って、煩雑な寺務管理をテキパキとこなしていこうということなのですが、パソコンは清書するための機械ではなく入力されたデータをどう使いこなすかという点が重要なのだというような理念からも話をしました。
こういった話をするためにレジュメを作ったり、資料を整理したりしていると、お寺の住職っていうのは、なんだかんだと多くの事務をする必要があるんだなぁと改めて実感した次第です。
ありがたいことに十数名の聴講者は熱心に聞き入ってくださり、質問もいただき、こちらも勉強になった部分もありました。
今後、わが宗門でもこういったセミナーは有料にしろ、やっていくべきではないかとも思っています。僧侶のスキルアップは必要です。