本日は、二十四節気の第22番目「冬至」です。言うまでもなく、一年中で一番昼間の短いのが「冬至」です。
朝6時台、出勤でうちを出る頃には、まだ日の出の前です。先日も東の山の太陽が出てくる位置が、ずいぶん南の方になっていることにふと気が付き、そりゃぁ昼間が短いわけだと一人納得していたところです。
「冬至から畳の目ほど日が延びる」というように、今日からわずかずつ昼の時間が長くなっていくことから、生命力が復活する節目としてお祝いをする習慣が古くからあったようで、特にその日が旧暦の11月1日にあたった場合には「瑞祥」として宮中では祝宴が行なわれたといいます。
いまでも、冬至には南瓜を炊いて食べ、柚子風呂に入り風邪の予防にするのが古き良き日本人の習慣ですね。
実はもうすぐやってくるクリスマスの起源も冬至祭だったとか。洋の東西を問わず、冬至は特別な日なのです。
各地の僧堂では今夜、「冬至冬夜」という、一年に一度だけの破天荒で無礼講なオフィシャルどんちゃん騒ぎの夜で、厳しかった臘八大接心を終えたばかりの雲水たちはとても楽しみにしている夜です。
自坊でも今夜、檀家総代や世話役の方々の慰労をかねた忘年会を開きます。もう年の暮れです。気を引き締めて参りましょう。