油日神社 -滋賀県甲賀市-


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白洲正子さんの著書、『かくれ里』に紹介されており、前々から一度訪れてみたかった油日(あぶらひ)神社を参拝。
山深い甲賀の地。道中、ある地点を過ぎたところから明かに大地のパワーみなぎり、静かながらも力強い気を感じる地域に入ってゆきます。
そうして辿り着いた油日神社。
村の人々によって、はるか古より、大切に大切に守られてきたよどみないその清らかさに、心打たれる佇まいなのでした。

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今回は日曜日で拝見できなかったのですが、次の機会には是非、油日神社所蔵の“福太夫”の面と、“ずずいこ様”を拝みたいと思っています。
詳しくは、白洲正子著『かくれ里』(講談社文芸文庫)に。
この地域の村に残る“宮座”(信仰を中心にした氏子の集団)の事や、日本の原点とも思える豊穣を祈る行事などについてとても興味深く紹介されています。
日本というもの、日本人というもの、これからの日本を考える上で欠かせない事を、故人の著作から学ばせてもらっています。




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樹齢推定750年の高野槙・幹周6.5m、樹高35m