季刊『禅文化』223号発刊


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★今号の「吾が師を語る」は、瑞巌僧堂の吉田道彦老師にご登場いただき、先師加藤隆芳老師と平野宗浄老師についてのお話を伺いました。「お二人とも病気勝ちで、あまりおそばで過ごしていないので、お話しできるようなことがなくてね」とおっしゃりながら、山王神社の祭礼の折には加藤老師をおぶって山に登られたこと、平野老師の室内のこと、日常の触れ合いなどを闊達にお話しくださいました。
★金沢に開設された鈴木大拙館に因んでのお話「世界の自由人鈴木大拙」。上田閑照先生の深い洞察によって、改めて「禅と西洋が交わり行き来する歴史的に画期的な場所」としての大拙博士の姿が浮かびあがってきます。
★「引き算の世界―篠原大雄老師」。長年にわたり老師と親しくされていた後藤典生師による追悼文です。医者に宣告された余命を優に超えること十余年。淡々と生きられた老師への後藤師の思いが直に伝わってきます。
★昨秋に行なわれた第十二回東西霊性交流報告書「沈黙と言葉」は交流にほぼ参加された武藤亮飛さん(筑波大学大学院生)によります。また今回から、庭園研究者・町田香さんにご登場いただきます。今号は「鎌倉瑞泉寺と大徳寺大仙院の庭園」。また所員の藤田琢司による「禅僧の死に様」は東山湛照禅師を取り上げております。
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