彼女が紡ぎ出す音色に、「本当に優しく、慈しみ深くあるということは、とても柔らかく強くあること」と、改めて思いました。
しなやかな強さが無くては、深い慈しみを帯びた音色は奏でられないのでしょう。
彼女の人としての在り方、その人生が音に出ていて、感動することしきりでした。
“気付き”を与えてくれる演奏に、心底酔いしれた休日。
今回は特に、東日本大震災への思いを込めて、“祈り”が込められたもの、崇高な趣きある曲が選ばれ、チェンバロとヴァイオリンが奏でる音が、聴いている者を時空を超えた世界へと誘うかのようでした。
美しいものというのは、尊くありがたいですね。