冬の天龍寺


120209.jpg

仕事にて、天龍寺を訪れました。
嵐山界隈もさすがに雪の降るこの日は人も少なく……。
ですが、そういう冬の、凛と張り詰めた空気の日に禅寺を訪れると、もやもやしていた事、何となく不安だった事を、「悩んで考えていても仕方ないか」とスッキリ払ってくれる心地がします。
曹源池庭園は、まさに開山夢窓国師の作庭で、古えより今もなお、雲水(修行僧)達がこのお庭の前で夜坐を行ない、心の塵や埃を払い清めているのです。
お庭が素晴らしいのは、そうやって、修行僧や参拝の皆様に眺められて、その“気”を感じて育っていっているからだと思うのです。庭と人の間に交流があるのだと思います。
さて、禅寺の庭の記事を、『禅文化』223号より掲載しています。
第一回目は、-鎌倉瑞泉寺と大徳寺大仙院の庭園-でした。
次回224号では、この曹源池庭園がとりあげられます。お楽しみに!