茶の湯の稽古に通い始めてはや11年。
時を経てもなお、いつもいつも茶室には新鮮な驚きや感動が詰まっています。
先日のお稽古での主菓子は、“早蕨”。
さまざまなもののデザインに登場し、日本人の目にはさほど珍しくない早蕨の意匠ですが、外国の方はどのように思われるのでしょうか。私の大好きな意匠です。
土から顔をのぞかせる早蕨を見て、美しい、かわいらしいと感じる日本人の、先人の感性の豊かさに感動し、この国に生まれた事をありがたいなと思います。
*ご質問がありました。主菓子の御製は、兵庫県尼崎市武庫之荘にあります、阿波屋千鶴(あわやせんかく)です。ご主人は京都で修行されていたそうで、上品な甘さにて、四季折々とても美しい主菓子を作ってくださいます。