昨日の正月堂に引き続き、近くの行者堂(伊賀市島ケ原)も訪れましたのでご紹介を。
“行者”と名がついているので皆さんもおわかりかと存じますが、役行者(えんのぎょうじゃ)ゆかりのお堂です。
巨大な岩盤の重なる隙間に、役小角(えんのおづぬ)が祀られています。江戸時代に大峰山からもらいうけたと言われる像だそうです。私が今まで見てきた像よりも若く凛々しく美しいお姿をされた像でした。
この、役小角。修験道の祖と崇められますが、伊賀忍術にも関係しているのでは?!との説もあるようで、確かに数々の伝説を思えば、さもありなんと思うわけで、想像膨らみます。
川を挟んで対岸には、南北朝時代の作と伝わる阿弥陀磨崖仏があります。
阿弥陀如来様なわけなのですが、密教と関わりの深い役行者が祀られるようになり、大日如来として崇められるようになったのだとか。なんともおおらかなこと。
南北朝時代の作ながら、はっきりとそのお姿を拝見できました。
木津川の上流で、その水の清らかさも清々しく、寒いながらも気持ちの良いお参りとなりました。
正月堂まで来られたなら、是非こちらにも。
その他にも様々な歴史が刻まれている土地。この界隈はとても興味深いです。