ブッダ-真理のことば- NHKサイトよりお借りしました
NHK毎週水曜日夜10時~【100分de名著選】にて、「ブッダ-真理のことば-」がアンコール放送されています。
私も大ファン!の、花園大学国際禅学科教授の、佐々木閑先生がゲスト講師として出演されています。非常にわかりやすく、ブッダの教えについてを皆さんにお伝えしておられます。
まさに今の時代、そしてこの3月という震災から1年を迎える月に相応しい内容だと思えます。
是非ぜひご覧になってみてください。
弊所の季刊『禅文化』での連載記事は、こちらでご覧いただけます。-戒律のはなし-です。
仏教や禅に関心が無い方も一度読んでいただきたい内容となっています。
戒律のはなし(一)より、佐々木先生が御自身の事を書いておられる文章をこちらに抜粋し、掲載しておきます。
科学は絶対の真理を追究する崇高な学問で、仏教学だの歴史学だのは、過ぎてしまった過去のことをうじうじとつっつきまわすだけの無意味な趣味、というのが、私、幼少のみぎりの思いであったわけですが、その科学にも厳然として歴史的背景があるということを知るに至り、仏教も科学も、数学も哲学も、経済学も文学も、およそ学問と呼ばれるものはすべて、歴史性を基盤とした人間活動の一環として扱うべきものだと思い至ったのです。このように考えると、俄然、仏教を学ぶことに誇りが生まれてきます。科学も仏教も、その時代時代の最高の叡智が、宇宙の真理を解明するために懸命の努力をした、その痕跡であると考えるなら、同じレベルの気高き人間活動と考えることができます。仏教を歴史的に解明し、その意味を理解するということは、物理学の歴史を辿ってその最先端に立ち、宇宙法則を発見していく科学者の作業と、本質的に変わるものではないのです。