佐々木閑著 『日々是修行』(ちくま新書)


120326.jpg

水曜日夜10時からのNHK番組【100分de名著選】  ブッダ-真理のことば-でもナビゲーターをされている、花園大学教授・佐々木閑先生の『日々是修行-現代人のための仏教100話』
当たり前のごとく家の仏壇に手をあわせ、祖父がたまたま禅僧で、自身が茶の湯の稽古に魅せられている事から、自然と仏教徒、自然と禅が好き……と惹かれて来た私です。
日本人には「なんとなく神道と仏教の合いの子」的なところがあり、そのおおらかさもまた良い面だとも思えるのですが、やはり、何故惹かれるのかというところははっきりしていたい気もします。
そんな中、禅に興味を持たれて入門書をと思っている方は、もちろん私ども研究所のこのあたりの本を手に取っていただきたいのですが、その前に、枝分かれする前の原点である、“お釈迦様の教え”というものも知っていただきたいと思うわけです。
その際のまっとうな入門書ともいうべき、佐々木先生の本を本日はご紹介してみました。
「あれ?なんで私法事に参加してるんだろ」と、ふと思ったり、海外で宗教を尋ねられ「仏教徒?だけど……」などと思われた経験のある方は、まずは仏教の根本的な教えを尋ねてみてはいかがでしょうか。
最近の私の場合、「やはり仏教に惹かれる、日本古来の神道の教えも自身に染みついていて尊い……」と思うのであれば、それには他の宗教の本なども読んでいないと駄目だな……と色々なものを読んでみています。
つきつめてゆけば、やはり同じ事を言っているのだな…と共通するような部分もあれど、やはり相容れない部分もあり。色々あって良いのだなと思います。
色々なものことをかじってみて、うろうろしながらも、「やはりここだ!」と思えるもの、それが自分の中で本物なのかな……と思う今日この頃です。