公益財団法人としてスタートして数日が経つ。関係者への通知をはじめ、公共機関や取引先との変更手続きを行なっているが、その面倒なことに閉口している。公益の2文字が入っただけなのにと思うが、組織変更となると簡単にはいかないようで、今月中は雑務に振り回されそうである。
当研究所の旧所轄庁は文化庁文化部宗務課で、先日送られてきた報告書によると、1月31日現在で内閣府へは申請予定者の6割が申請済みで、宗務課が所管する60の法人のうち、一般法人への移行、公益法人への移行、解散がほぼ3分の1ずつの割合になっており、まだ方針の固まっていない法人もあるようだ。宗教法人が設立したものが多いだけに、最終的には残余財産を含め設立母体に帰属するとみられる。
何れにせよ、移行期間の終了する平成25年12月には全ての法人の行き先は決まっているわけだが、制度の抜本的な見直しといわれた今回の改革が、社会的にどう評価されるのか、当研究所にどのような効果がもたらされるかがわかるのは、まだ先の話である。