多様化し混迷化する現代社会が抱える諸問題は、宗教と無関係ではなく、僧侶自身が広い視野に立って物事を判断する能力が求められている。
臨済宗相国寺派の教化活動委員会では、これまで様々な講師を招き、宗教の立場からあらゆる社会問題を考える研修会を開催してきた。
この4月から始まった研修会は、東京基督教大学特任教授の櫻井圀郎氏を講師に迎えての「僧侶に必要なリーガルマインド、僧侶のための法律知識」で、宗教者に必要な法律知識を学ぶ全16回の講座である。
第1回は総論ということで、東西の法意識の違いや、宗教と法律の関係などについて、かなり駆け足の講義ではあったが、ポイントは押さえられた興味深い内容であった。2回目以降は各論に入って、より身近な問題がテーマになってくる。
日本人の法律嫌いは世界的に有名だそうだが、法人である寺院を管理・運営する僧侶にとって今後、法律知識は必須になってくるだろう。
今回の研修は広く他宗派、他宗教、そして一般の方々も参加でき、テーマごとの受講も可能である(受講料無料)。
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