ご存じの方も多いと思いますが、神奈川県鎌倉市では「武家の古都・鎌倉」としての世界遺産登録をめざして、活発な運動が現在行われています。
「鎌倉幕府を樹立した武家は、政治機構の整備、権力強化の過程において、禅宗を中核とする中国文化を積極的に取り入れ、“武家文化”を生みだした」として、大本山建長寺・大本山円覚寺・寿福寺・瑞泉寺が世界遺産の構成資産に選ばれています。
鎌倉国宝館・神奈川県立歴史博物館・神奈川県立金沢文庫でも、それを推進する展覧会が今年度はいろいろと予定されています。
GWに、建長寺・円覚寺・寿福寺・瑞泉寺の寺宝が多く寄託されている鎌倉国宝館の「鎌倉の至宝 -国宝・重要文化財-」展を見学してきました。
国宝「蘭渓道隆墨跡 法語規則」(建長寺蔵)をはじめ、建長寺・円覚寺・寿福寺・明月院・帰源院・浄智寺・鎌倉国宝館がご所蔵の重文の仏像・肖像彫刻・絵画・工芸品・墨跡が所狭しと並び、圧倒されつつ、会場を何周もしてしまいました。
同時開催の平常展示「鎌倉の仏像」展もガラスケース越しではなく、直接間近で拝見できるのがありがたく、なかでも以前から一度じっくり、と思っていた、
建長寺蔵「千手観音坐像」を念願かなってすぐ近くから拝見することができました。
鎌倉国宝館「鎌倉の至宝 ―国宝・重要文化財―」展 5月27日(日)まで
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-1[鶴岡八幡宮境内]
Tel:0467-22-0753 Fax:0467-23-5953
開館時間:午前9時~午後4時半(入館は午後4時まで)
休館日:毎週月曜日
主催:鎌倉国宝館(鎌倉市教育委員会)
観覧料:一般500円(350円)、小中学生200円(140円)