小満 ―二十四節気―


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本日は、二十四節気の第8番目、小満。
国語辞典によると、「草木が茂って天地に満ち始める」という意。
そのとおり、山々は若葉の新緑で青々としてきており、秋に蒔かれた麦は穂をつけはじめてきています。
梅には青梅が鈴なりになり、収穫の時を迎えようとしているようです。
花が遅いと実がよくなると言われますが、今年は梅の開花がだいぶ遅かったこともあり、確かに梅の実は豊作ではないかと思われます。
『諸橋大漢和辞典』によると、「小満動三車」(小満、三車を動かす)という言葉があり、中国は蘇州地方の諺のようです。小満の日に三車(糸車・油車・田車)を動かせば、その年は良いということのようです。
わかりにくいですが、糸車とは糸つむぎをするもの。油車というのはよくわかりませんが、中国の俗語によると、食物油を搾るための道具で油を搾るもののようです。田車というのは水田で使って田植えしてすぐのころに、根の浅い雑草だけを取ることのできる道具です。これらの道具を、小満に使うと、よい一年が迎えられるということでしょうか。
青々とした自然の中で、生活の源となるものを作り始める頃、とても気持ちのいい季節ですね。

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