226というタイプの真空管。直熱型の三極管で、フィラメントの定格電圧は1.5V。「並四(なみよん)」というタイプのラジオに使われていた。プレートの二重丸模様が特徴的。
以前紹介した旧式の5球のラジオは電池を電源としていたが、その後充電が面倒な電池に代わり、電灯線(コンセント)を電源とするラジオが普及する。多くは真空管を4本使い、「並四」の略称で呼ばれ、戦前から戦後すぐにかけて普及型のラジオの代表だったという。
上の真空管は、並四のなかでも初期のタイプのものに使われていたという。その配線は結構単純で、部品さえ吟味して揃えたら、私のような素人にも修理して何とか鳴らすことが出来た程度のものである(時間はものすごくかかりましたが)。
余談だが、このころのラジオはとても重い。巨大な電源トランスに結合トランスが2つ、電源回路のチョークコイルと、要するに金属の塊が4つも入っている。さらにマグネチックスピーカーには大きなU字型磁石が……。