あたりの風景に大地、そしてお社、全てにおいて最も美しい神社の一つ、油日神社。
以前参拝した折に、こちらは里宮で、その後にそびえる油日岳が御神体。そして頂上に奥宮が祀られていると知り、是非一度登ってみたいと思っていました。
この、油日岳の山頂に、油日大明神が降臨し、その際大光明を発したとの事。
山頂まで694メートルとありましたので、油断していました……。
最初は山菜などをみつけては楽しみながら意気揚々と歩いていたのですが、途中から、道が無い……のです。登山をするような山ともまた違う為か、整備されておらず、途中沢登りのような事になっていたり、坂を這い登るような形で、引き返した方が良いのだろうか……との一抹の不安を抱きながら、汗だくになり進みました。
まだかまだかと山頂を目指し(山頂まであと○メートル…などという親切な掲示板はもちろん無いのです)、初めてキツツキが木をつついているのを横目に見つつ、漸く辿り着いた山頂では、このような景色が迎えてくれました。
一体これはどこの風景でしょうか…、まぁ滋賀に違いないのでしょうが……。ほとんど人口建造物が見当たらない景色でした。
そして道無き道をゆく途中、友人が「誰か先に登ってる人がいるはず」と足跡を発見していまして、それに励まされながら山頂を目指したわけなのですが、なんと、お社を拝むとそこにお供えものが。これをお供えされた方の足跡だったのですね。毎日お供えされているのでしょうか。あな、ありがたや。
ハイキング気分で登った御神体の御山は、そんなに甘くは無かったのでした。