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何かの本で読んだのか、どなたかに伺ったのかは忘れましたが、「日本人の精神性を崩壊し、日本文化を断絶させようと思えば、“麻”を取り上げてしまえば容易な事なのだ。それほどに、麻と日本人とは深い所で繋がっている」……と(麻といえば、神道が深く関わっているからだと思いますが)。
それ以来、麻を始めとする日本の布になんとなく心惹かれながらも、“機会”が無ければ忘れてしまうのが常というもので……。
そんな折に京都のギャラリーで目にした芭蕉布の数々。そしてそこに集う“布好き”な方達の情熱に、私の“日本の布熱”も上昇して来ました。
新潟に行って来ようか…(ついでと言っては何ですが良寛さんゆかりの地も訪ねたりなんかして)と思ってしまう今日この頃です。
お近くの方は是非!いろんな布が集うまたとない機会です。
ちなみに“麻”といえば、雲水さんの麻衣。ボロボロになっていても、とても美しくて私は大好きです。
以前、花園大学内で講演会か何かがあった時にお見えになっていた雲水さん。
その麻衣は透けそうなくらいにすり減り、あちこちにつぎはぎが。それでも、誰よりもキラキラと輝いていて、眩しかった事を思い出します。まだ私も研究所に入って間もない頃で、修行をしている者の美しさとはこういうものなのか……と初めて知った出来事でした。
「あの方は今どうしておいでだろう……どちらの僧堂の雲水さんか聞いておくべきだった!!!」といつも悔やまれます。