岐阜県多治見市にあります、臨済宗南禅寺派虎溪山永保寺を訪れました。
こちらは専門道場にもなっており、虎溪僧堂には今もなお、雲水さん達が日々修行を積まれています。
突然訪れたにも関わらず、禅文化研究所の職権を利用?しまして、雲水さんの筆頭・知客寮(しかりょう)さんに境内を案内していただきました。
とても快く色々とご説明くださり、ありがたい事なのでした。
国宝の観音堂は修理中でシートに覆われてはいましたが、それでもやはり夢窓国師の作庭と伝わる庭から発せられる美しさは揺るぎないもので、観音堂が修復を終えた後の姿はこれまたいかばかりか……と、次回訪れるのが今から楽しみなのでした。
8月頃には修復も終了するとの事。今年の紅葉参拝は永保寺さんに決まりですね。
新しく建立された庫裡
虎渓専門道場 玄関
禅堂の裏
虎渓僧堂でいたく感動しましたのは、その禅堂のおもむき。なんと一般の坐禅会がこの禅堂にて行なわれており、60人ほどの熱心な方が通われているのだとか。お近くの方が羨ましい限りです。
写真は禅堂の裏手。夜坐の際、外で坐っていると蛍が舞うそうな。なんとも幽玄ですね。夜坐をされる雲水さんの心を乱しはしないか…と心配になってしまいます。
ちなみに写経の会には100人ほどがお見えになるのだとか。
初めて見ました信長塀!
多くの方に来ていただきたいという事で、拝観料などはいただいていないという永保寺さん。
京都や鎌倉の寺院も素晴らしいのですが、こういった地方僧堂には地方僧堂の良さ、趣があり、これまたたまりません。岐阜に行かれる際は、永保寺さんにも是非お立ち寄り下さい。