個人的に白い花が好きなもので、庭に植えたものにも白い花が目立ちます。
冬枯れの時にはなにもなかった庭に、梅雨時になって、こんないろんな白い花が心を和ませてくれます。
まずは沙羅双樹。前に本ブログで書いたとおり、日本ではお釈迦様の涅槃の時に咲いたサラノキとは違う、ナツツバキが沙羅として愛でられています。なかでも妙心寺塔頭の東林院さんが有名ですね。
自坊にも3本の沙羅樹がありますが、今年は花のつきが遅くて、それも一度に咲かないというちょっと不思議な現象になっています。
次は柏葉紫陽花。紫陽花の種類は沢山ありますが、中でもこの紫陽花が好きなのです。文字通り、葉が柏の葉っぱのような形をしているのですが、花がこういう砲弾型に咲くのも特徴です。昨年は1つしか咲かなかったのですが、今年はこの大きな花の他に小さなのがいくつか咲いて楽しませてくれました。
それから……
こちらはヤマボウシ。何年も前に岩手県の花巻に行ったときに咲いていたヤマボウシが美しく、この木をうちにも植えたいなと思っていて、近年、念願がかないました。星のように咲くこの花が終わると、だいだい色の実がなります。食べると美味しいんですよ。
このヤマボウシの下にひっそり咲いているのが、八重のドクダミです。普通のドクダミと葉っぱは同じようですが、まったく違う花を咲かせます。これはもともと、鉢植えで屋内に置いていたのですが、全然花が咲かないので、地植えにしてみたところ、今年から花を付けてくれました。
最後は、ごく最近、ホームセンターで物色していたところ、目を奪われて即、レジに持っていった小さな鉢植えの木。セイロンライティアという木だそうで、名前の通りスリランカ原産。なんとも清楚な美しい夏の花です。
というわけで、梅雨には白い花のオンパレードです。雨に打たれると、一層緑も引き立ってきれいですよ。