三重を代表する実業家でもあり、数寄者としてのありようもこの上なく軽妙洒脱で、特に陶芸に関しては独自の世界を築き上げた、川喜田半泥子ゆかりの石水博物館を訪れました。
私が彼の作品を初めて見たのは、家人に見せられた本の中ででしたが、まだ大学生くらいでしたので陶芸家とばかり思っていたものです。
彼の作品から出てくる奔放さやこの上ない品の良さは、陶芸をなりわいとする人が作った物とはまた違うもので、今もってなお、陶芸愛好家や茶人などを魅了してやまないのも、作品にふれれば納得のいくところです。
今回は、三重県立美術館にあわせての企画展-曽我蕭白と伊勢の近世美術-と、-半泥子の旅、スケッチと思い出の品-の開催でした。
陶芸のみならず、書においても、スケッチにおいても抜きん出たもので、非常に興味深く、わくわくと、楽しみながら拝見できました。
7月16日まで。お急ぎください!(ですが、通年、何らかの半泥子に関する展示がされていますので、いつおでかけになっても興味深いかと存じます)