乗馬


120912.jpg

北海道にて乗馬を体験しました。
予め用意された鞍をつけた馬に、「はい、乗りましょう!」ではなく、放牧されている馬を自分で選ぶところから始まります。
気があわなければ、イヤイヤと首を振られて、手綱をつけさせてはくれません。時には乗馬体験ができないままに終わる人もいるとかいないとか。
放牧されていた所から、小屋まで自分で馬を引いて、馬の前を歩きます。決して馬を先に歩かせてはなりません。なるべく道草(美味しい草だらけなので、食べながらになるのです)もさせません。
小屋に着けば、丁寧にブラッシング。
私が乗ったポテトちゃんは、お尻ばかりブラッシングしろとせがむ愛らしい子でした(お尻をやめて違う箇所をブラッシングすると尻尾でバシバシ叩いて来るのです)。
乗馬の先生は、「充分にブラッシングして、自分が乗っても大丈夫だと思えば、鞍を着けて乗りましょう」と。一瞬戸惑いますが、さらに丁寧にブラッシングを続けてみます。「もう大丈夫だろう」というタイミングがやってきます。
皆で散歩する森の中。これはもう、言葉になりませんでした。
途中のカフェタイムでの写真です。森の中にいる馬たち。何て美しいのでしょう。
馬は、3~4歳くらいで反抗期が来るとの事。鞭打って強制的にしつけようとすれば可能だそうですが、そうしてしまえば、10歳くらいになると、手に負えない子になってしまうのだとか。
「人間と一緒ですよ。三つ子の魂百までです」と先生。
反抗期に、如何に上手につきあってやるかが肝心で、それさえできたならとても良い馬に育つのだとか。
先生のところには、他の牧場で手に負えなくなった馬がよく連れて来られるそうです。
そういう馬とも、徐々に信頼関係を築き上げてゆく先生はとても頼もしく、眩しかったです。
人生に、何かにゆき詰まった時、坐禅やヨガもオススメしますが、大自然の中での乗馬もかなりオススメです。色々と、馬を通して自分の事が見えてきます。自分の芯を築き、体幹を整え、強くするのに良さそうです。
それにしましても、今でも、馬のビロードのような手触りの毛並み、汗をかいた肌、そのあたたかさ、鼓動を思い出すとうっとりしてしまいます。