恩師たっての願いで、日本玩具博物館へ。
私はその存在すら知らなかったのですが、姫路駅から播丹線にゆられる事約15分。
電車はどんどんのどかな風景の中に入ってゆきます。
田んぼと民家の中を歩き、白壁土蔵づくりの6棟からなる博物館がおめみえ。
我が恩師は、お家にも数々のおもちゃを収集されているのですが、この博物館でも、まるで「良寛さんはこのようであったのかな……」と思わせられるほどに、子どもたちと一緒に無邪気に遊んでおられました。
私は正直、おもちゃよりも、おもちゃで遊ばれる先生に興味津々でした。
そして、その姿に、いつだったか先生が教えて下さった、神谷美恵子さんがお年寄りについて書いたことばを思い出していました。
「有用性ではなく、存在の仕方そのものによって周りの人々を喜ばせるという点において、子供と同じである」
先生が楽しそうだと、私や仲間たちも本当に嬉しく楽しい。
70歳を迎えられ、毎日たくさん歩き、畑を耕し、合気道をし、とても元気な先生。末永く私達に様々な事を教えていただきたいと願うばかりです。
このような恩師に大学で出会い、長く師事できる事に改めて幸せを感じた日なのでした。
*さきほど、おもちゃで遊ばれる先生に興味津々…と書きましたが、もちろん私もおもちゃで遊びました。大人も子どもも必死になって楽しめる博物館です。ゆっくり時間を作っておでかけ下さい。