なんだか今年は、「何を着れば良いか迷う」というどっちつかずの気候が無いままに、急激に寒くなったような気がします。
そのおかげもあってか、今年の紅葉の美しさは○年ぶりだ……というような声をよく耳にします。
京都に住まいしていれば、近くに御所あり鴨川あり、いずこにも美しい紅葉は見られるのですが、それだけでは飽き足らず、わざわざどちらかへ「紅葉狩りにでかけたい」という気持ちもわいてくるというものです。
そこで今年選びましたのは、西行が出家をしたお寺、西行桜が有名な勝持寺(しょうじじ/京都市西京区/天台宗)です。
応仁の乱にてほぼ全ての伽藍は焼失したものの、御本尊の薬師如来や日光菩薩・月光菩薩・十ニ神像を拝ませていただくと、創建時代の荘厳さや如何に……と偲ばれる洛西の名刹です。
また、かの有名な西行桜の枝ぶりは、葉が一枚も残らぬ姿となったこの季節でもそれは立派で美しく、「花の寺」として知られるのもさもありなん。春の頃にもまた訪れたくなるというものでした。
紅葉については筆舌につくしがたく。写真をご覧いただきたいと思います。