注連縄づくり


121118-1.jpg
こんなシンプルなものでも、とても難しいのです!!!

なんとなく、「買ったしめ縄じゃあ味気無いものだなぁ……」と思っていたところへ、しめ縄作りにお誘いいただき、お邪魔しました。
時間になると、伊賀の土樂さん近くの村人達が八幡さまに集まり、名人を先生に、皆で作り始めます。
今年収穫した稲藁の香りや、藁を持つ手の感触に、遠い記憶で、自身が農耕民族の国の民である事を思い出し、またこれを神の依り代とし、結界を張る事に、この国ならではの事であるなぁ…と思いを馳せて……いるわけにもゆかず、必死で先生のお話を聴き、隣の方がなさるのを見て真似ようと思うのですが、これがどうして、縄一本作るのも難しいわけです。
福森先生や、村でも慣れていらっしゃる方は、するするとこともなげに作ってゆかれます。まるで錬金術を見ているかのよう。
自身で作ってみて改めて、物を作るという事の尊さや難しさ、作ってくださる方が存在する有り難さを思い知ります。
相変わらず、”手”を使っていないな・・・もっと開発せねばな…とも思いました。

121118-3.jpg

注連縄作りが終わると、村の名人が、馬の注連縄を作る実演をしてくださいました。
締めるとこはきちんと締め、藁がぴしっと整えられて、形づくられてゆきます。慣れた手付きで丁寧に作られた注連縄には、もう既にそこに神が宿っているようでした。
参加していらっしゃったのは村のお年寄りが多かったのですが、いくらお年寄り達が伝えようと思っても伝わるものではなく、どうか若い人が「知りたい、作りたい」と参加される事を願ってやみませんでした。
不器用なりにもなんとか形となった注連縄を飾らせていただくのが、今から楽しみです。

121118-4.jpg

注連縄作りに若者がいない!?と思いきや、若い男衆は門松の準備をされていました。