お正月にDVD三昧 「ファミリー・ツリー」「アバウト・シュミット」など


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皆さんは今年のお正月は如何お過ごしだったでしょうか。
私は三ヶ日の自坊の行事があけてから、5日に多賀大社への初詣もすませました。三ヶ日までは混み合うでしょうが、比較的すいていて、ゆるやかにお参りできるのはうれしいことです。それに三ヶ日には雪もだいぶ降っていたでしょうから、人混みの苦手な私にはこれ幸いでした。
他の神社ではあまり見たことがないほど、おみくじがカラフルです。私も一つひかせてもらったら、1番「小吉」でなかなか幸先のいいことです。
考えてみれば、去年はお正月早々にお檀家さんのお葬式が続いたので、とても慌ただしかったのですが、今年のお正月は、なんだかとてもゆっくり過ごすことができました。そんなわけで、レンタルDVDで映画を数本借りてきて、あいた時間には映画三昧となったのです。というわけで、昨日に続き映画の話題で恐縮ですが。
まず、借りてきた映画は、「ファミリー・ツリー」「ヒューゴの不思議な発明」「ミッドナイト・イン・パリ」「マネー・ボール」「ラム・ダイアリー」。どれも秀作でした。
なかでも去年、アカデミー賞脚色賞に輝いた、アレクサンダー・ペイン監督の「ファミリー・ツリー」は、わかりやすくて、とてもいい映画でした。
人生の危機、重大決断を二つ同時に迫られる主役のジョージクルーニーが圧倒的な存在感で演じています。脇役の人たちも適役ぞろいでした。また、ハワイが舞台となっていて、細々としたハワイの特徴が映像に折り混ざっていて、物語の内容とは別に楽しいのです。今まであまり興味のなかったハワイに行ってみたいとさえ思ったほど。
この監督の映画が他にも沢山あることを知ったので、翌日、同じくアレクサンダー・ペイン監督の「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」という映画を借りてきて観ました。「サイドウェイ」は、邦画としてもリメイクされていてそちらを以前に観たことがありますが、ワインをテーマにした、おもしろおかしい映画です。
かたや、ジャック・ニコルソン主演「アバウト・シュミット」は、仕事をリタイアしたとたん、妻に先立たれた悲哀あふれる男性の生活を描いたもの。
以前、このブログで書いた「グラン・トリノ」も人生の最終章を描いた印象深い映画でしたが、まったくタイプは違えども、この「アバウト・シュミット」も必見です。
そして、3本ともにアレクサンダー・ペイン監督らしい映画の作り方を、私なりに捉えることができたと思いました。
老後に生きることを考える映画は、まだ見ぬ自分の行く末を追体験させてもらえるようです。