前宮一之御柱
尊皇敬神の念に篤い友人に引っ張り回されて(失敬)、こたびも神社巡り。今回は長野県の諏訪大社。御柱もしっかり拝んで来ました。
諏訪大社は全国の諏訪神社の総本社であり、諏訪湖を挟んで南に上社本宮・上社前宮、北に下社春宮・下社秋宮の四社が鎮座する。諏訪インターを下りて、まずは上社本宮から参拝。
何気なく社務所の玄関を覗くと、「祭政一致」の扁額が麗々しく掲げられている。ローマ法王の避妊禁止もそうだが、世の中がいかに変わろうとも、古来の聖なる信条を固く守る人々がいることは、ある意味で安心させられる事実である。どうか、いつまでもこのままであっていただきたい。
諏訪大社の絵馬に特徴的なことは、マンガ調のイラストを描き込んだものが異常に多いことである。決してふざけているわけではなく、いずれも敬虔なものである。ネット上の若者文化における諏訪大社の位置づけについて私にも知識がないわけではないが、本題から離れるのでここでは述べない。
授与所で「神棚の祀り方」という掲示を見ていた若い女性の方が、「へー。諏訪大社より伊勢神宮のほうが格が上なんだ」とつぶやいていたのには失笑してしまった。信州の人々の「お諏訪さま」に対する崇敬の念は、こんにちもやはり絶大なのであった。