金勝山(こんぜやま)へ磨崖仏を拝みに行きました帰り、頂上近くにある金勝寺(こんしょうじ)へお参りにゆきました。
奈良時代にかの良弁僧正(東大寺開山)が開いたとされるお寺です。
東大寺造営に、滋賀や伊賀などの大木が使われた事を思うと、地域の繋がりまでもがありありと見えてきてとても面白いものです。
さらにこのお寺、中世には源頼朝・義経、足利尊氏・義詮(よしあきら)など、錚々たる人々が帰依し、湖南仏教文化の中心をなしたのだとか。
しかし今はそれも昔のこと……と、山奥にひっそりとたたずんでいますが、かえってその事によりこちらの心は慰められるのですから、皮肉なものです。
京都市内のお寺には全く無いような良さがある滋賀の寺。京都、奈良、滋賀と、どれだけ色々なお寺を参拝しても、それぞれに興味深いものですね。