長寿寺 -滋賀県湖南市-


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国宝の本堂

聖武天皇の勅願により、東大寺の開山として知られます良弁が開創した寺院、長寿寺です。
良弁というと、奈良での活躍があまりに印象的で、その他の地域の事があまり浮かばないかもしれませんが、滋賀や福井あたりに縁の地も多く、それらを辿るとなかなかに面白いものなのです。
今は天台宗になっているこのお寺、普段拝観可能なはずですが、雪がちらつく寒さのせいか、拝観不可ということで、収蔵庫におはします阿弥陀如来坐像にはお目にかかれませんでした。
この地域は面白いので、また暖かくなればでかけるとしましょう。

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阿弥陀如来坐像を拝めぬのは残念でしたが、この日の私は、なんといっても、この石造多宝塔を拝見でき、上機嫌でした。なんとも見事ですね。洗練されていないアンバランスさがまた良いですね。
近江には磨崖仏や石塔など、渡来人も多かった為、韓国の石の文化と共通するように思える物が数多く現存しますが、これもそうなのでしょうか。日本の形や風情とは、また違うような気も致します。
あれこれ想像を膨らませ巡る寺院、かくれ里、足を運んでいるうちに何が見えてくるのでしょうか。