昨日も少しご紹介しましたが、京都御苑の春の訪れです。
蝋梅は満開でかぐわしく、梅も花開き、寒桜の姿も。
梅林が満開になれば、桃林の桃も花開き、それが終わる頃にはいよいよ桜の出番。
春の気配を感じながらも、一年で一番寒さの厳しい2月。
今のような暖房器具の無い時代の人々は、どれほど春を待ち焦がれた事でしょう。
一つ一つ春の花が順番に開花してゆくのに励まされたのでしょうね。
毎年楽しみにしている近衛邸跡の枝垂れ桜も、花は確認できずとも、なにかがむらむらとうごめくような気配、内なる躍動を感じずにはいられぬ頃となって参りました。
明らかに、11月や12月の頃の桜と、今の桜は違いますね。
蕾を観察するのではなく、少し離れて全体を感じるようにすると、桜の木の気が伝わってくるような心地が致します。