茶人のあそび 形物香合番付の世界 -野村美術館-


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南禅寺近く、野村美術館で開催されている香合展にお邪魔しました。
香合。お茶では、炭点前や、炭をつぐ際に、炉の時期であれば練り香、風炉の時期であれば香木をくべます。そのお香の入れ物を香合といいます。
今回は、お茶を習っている者であれば、何らかの機会に耳にしたり、目にした事があるであろう、「香合番付」の展観です。
そう、実は、香合には、お相撲さんのように番付があるのです。
江戸時代の、安政2年(1855)に、道具屋や目利きが集い、作られたものらしいのですが、一つの主題で同じ傾向の形または、模様のある香合は「形物香合」と呼ばれ、当時の人気度や、その格によって、ランク付けされています。
香合番付から、当時の様々な事をうかがい知る事も可能ですね。
香合好き、お茶を稽古する者のみならず、小さい物がお好きな方、焼き物の世界が好きな方、中国が好きな方(唐物が多く出ています)、お子さんにも楽しんで頂けるであろう展観でした。
界隈の桜も見頃を迎える頃ですね。