岸野忠孝展 -奈良-


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私が最も敬愛する方々の内のお一人で、よくこちらでもご紹介させていただいている、岸野承さん、寛さんのお父上でもある、岸野忠孝氏の個展にお邪魔して参りました。

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説法

忠孝氏はほとんど視力がありません。ですが、今でも家からタクシーに乗り、東大寺の松を観にでかけられては描いていらっしゃるのだとか……。
そのものの持つ”気配”というものは、動物であれ植物であれ、生きている以上、どうしたって隠せるものではありません。
その、”気”を受け止めて描いていらっしゃるかのような画でありますから、視力云々は、もう関係ないのかもしれません。私達とは違う、”ものを観る目、感じる目”をお持ちなのであろうと、作品をみるにつけひしひしと感じてしまいます。焦がれてやまない境地。先生の作品が大好きです。

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渡仏

先生にお会いすると、私の事も、お見通しだろうなぁ……となんとなく勝手に緊張しているのですが、何の枠もとらわれも無いような所にいらっしゃる為、お話し始めると、そんな緊張もなくなり、なんだか軽やかな気分に。
その昔、山田無文老師に3年間参禅された氏から、今後も色々伺い、何らか掴めたら…と思っています。

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長ぐつ

【岸野忠孝 墨彩画展】
本日(4/2)まで
時間:10時~17時
於:国際奈良学セミナーハウス