後村上天皇献茶祭にて、大阪は河内長野市の観心寺にお邪魔して参りました。
役行者が開創されたと伝わるこのお寺。河内長野といえばもうすぐそこに聖地高野山があり、山に囲まれたこちら観心寺にも、やはり真言宗のお膝元である感が漂います。
平安時代に弘法大師空海が立ち寄られ、衆生の除厄のために本尊如意輪観音菩薩(国宝)を刻まれて、寺号を観心寺と改称されたのだとか(元は雲心寺)。
また、その後には後醍醐天皇の厚い帰依により、楠木正成を奉行として金堂外陣造営の勅が出された由縁もあり、楠木公の首塚、像などもあり、公を偲ぶ寺ともなっています。
上写真が、真言宗観心寺の国宝金堂。
内陣には古い板製の両界曼荼羅(美しい!)もあり、密教寺院独特の荘厳な雰囲気の中、後村上天皇御国忌の献茶式が表千家家元若宗匠により執り行なわれました。
この日は嵐のようなお天気でしたが、無事お参りさせていただき、さらに境内にて釜が掛かっていましたので、三席それぞれに亭主の御心がこもった茶席を楽しませていただき、有り難い事でした。
なお、こちらの霊宝館には、平安時代の素晴らしい仏像が数々おはしますのと、国宝のご本尊並びにその他諸仏のご開帳の日が近づいています。
桜の花はそろそろ終わりを告げていましたが、既に様々な色の新緑が美しく。
是非ともご参拝なさってみてください。
後村上天皇御陵