『Canta! Timor』  -職員オススメ映画-

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東ティモール。
“敵”ということばを持たない人たちの住む国。
“敵”。あえて言うなら、「今は違う方向を向いている者」。
インドネシアの人々に対して、怒りは無い。あるのはただ悲しみのみ。

かねてより必ずや拝見したいと思っていた、東ティモールがインドネシアより独立する、その軌跡を辿った映画、『Canta! Timor』を観る機会を得ました。
恥ずかしながら、日本のインドネシアへの援助が、武器を購入する大きな後ろ盾となり、東ティモールの人々の多くの命を奪っていた事実を初めて知りました。

様々な思惑が働き、真実を知る事が困難になっているこの世の中で、情報を得る際にはどのようなソースに頼るのか、そして、何を選択して生きてゆくのか、震災後ずっと問われ続けている気がしますが、また強くその問題が自身に迫ってきたように感じました。

花園大学の学長講座にて、恵林寺副住職の、古川周賢老師が、

「歴史は繰り返す」と言いますが、似たような事象が起きるというだけで、全く同じ歴史は決して繰り返しませんよ、そこを履き違えてはならない。世界はどんどん悪くなっているんです。住めなくなるかもしれない地球へと進んでいるんですよ。同じ状態ではない。ことばに騙されてはならない。

というような事を仰っていたのを思い出しました。
大切なことを伝えてくれている人たちの想いや努力を、無下にはできないと思いました。

「僕らが間違ったことをすれば、大地はちゃんと知っている」。

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