新緑の金沢を旅してきましたので、少しずつご紹介したいと思っています。
まずはお決まりの兼六園。
どの季節に来ても、加賀百万石の栄華とはまさにこの事か……と思わされるようなスケールの大きさ、隅々までゆき届いた美意識には感嘆してしまいます。
今回、金沢の庭をいくつか尋ねてみて、専門的な知識は無いのですが、改めて、「あぁ、庭が好きだな……」と思うのと同時に、他地域の庭を鑑賞する事によって、より一層京都の庭がわかってくる(と言うとおこがましいのですが)ような気がして、これは新たな発見なのでした。
そのものがわかりたいからと、そのものばかりをみていたところで、わかるというものではないのですね。
この度は、人生で3度目の兼六園でしたが、毎回気になるポイントは違っていて、今回は”海石塔”。
2つの説があるようですが、私個人的には、加藤清正公が朝鮮出兵にて持ち帰った石塔だという説に一票。
……と言いますのも、京都の寺院や庭にて、加藤清正公が持ち帰ったものとされる石塔や石などによく遭遇しますが、それがどれもこれもなかなかに良い形(なり)をしてるからです。
たまたまかもしれませんが、「この石は?」とお尋ねすると、清正公が…というお返事が多かった記憶があります。
今後は庭鑑賞の折にも、”石”に注目していきたい今日この頃です。
弊所でも、禅の庭を前に坐禅、その後に皆で庭や坐禅の感想を分かち合い、最後に専門家からお話を聴くようなお勉強会ができたらな……と考え中です。