滋賀県大津市は坂本。このあたりの空気が大好きです。
遠くから遊びに来た友人にも味わってもらいたく、日吉大社を参拝しました。
なんとたまたまですが、この日(5月26日)は、山王礼拝講の日。
比叡山の僧侶達が日吉大社にて執り行なう法要の日であったのです。
日吉大社の起源はおよそ2100年も前に遡り、比叡山の神様をお祀りした事に始まりますが、その後に比叡山にやってきた最澄は、日吉大神に守護を願われたのだとか。
以来、日吉大社と比叡山延暦寺は、切っても切れぬ関係にありましたが、明治の神仏分離により区別される事となり、我々も、「寺は寺、神社は神社」という意識を植え付けられてしまいました。
それでも、この神仏混淆の伝統を守ろうという動きがあったのか、恐らく明治期にはなされなくなったであろう法要が、いつからか復活し、今では毎年行なわれているようです。
神社のご神殿に多くの僧侶の御姿。有難いものを拝見させていただけました。
日吉大社のHPによりますと、山王礼拝講の起源には下記のようなお話があるのだとか。興味深いですね。
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言いつたえによりますと、万寿二年(1025)に神体山の八王子山の木が一斉に枯れ、神職がご真意を尋ねたところ、「修練を怠り武装する僧を見て私は京の北にある巌に隠れたいのだ」とのお告げがあり、それを僧侶の方に伝えたところ、山僧は神慮を恐み法要を修したそうです。
このことが起源となり、今日まで神前で法華八講の法要がこの日に営まれております。
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この日はさらに、金大巌(こがねのおおいわ)にも参拝して参りました。
山の上から見る琵琶湖の美しきこと。良き参拝となりました。