バリヒンドゥー総本山 ブサキ寺院 -Bali-

 

130614-2.jpg何も予定を決めずに向かったバリ(詳しくはこちら)。

「あなた、お寺が好きよね。それなら、ちょっと強行軍になるけど、ブサキ寺院へお参りしましょう。興味無さそうな人ならわざわざ連れてゆかないけれど、ちょうど良かったわ。私も最後に御礼参りができる」。

お世話になるのだから、全てをお任せしよう……と思いつつも、実は秘かにどうしても訪れたいと願っていたブサキ寺院に、秦泉寺さんから真っ先にこのご提案。とても有難い事でした。

130614-1.jpg家の前にも日々お供えを。裕福な家では庭に小さな寺もある。

 

バリ島の“バリ”とは、サンスクリット語の“ワリ”(wali=神様への捧げ物)が語源だとされる事もあるからか、島全体が神への捧げ物、神々の島と呼ばれ、島民の約90%以上の人々が、土着の信仰とヒンドゥー教とが混淆して独自の形態を成した、“バリ・ヒンドゥー”を厚く信仰しています。

130614-3.jpgそんなバリ・ヒンドゥーの総本山でもあり、バリの人々の誇り、精神的な拠り所とも言えるのが、バリ島最高峰・アグン山のふもとにある、ブサキ寺院なのです。パワーみなぎる熱帯の大地を見下ろし、悠々と聳える山と共にバリ島と民を守るかのよう。

130614-4.jpgそこはまさに天空の寺院。シャングリラともいうべき場所で、後ろに御神体のごとくそびえ立つアグン山目指して歩けば、もしかすると天国に繋がっているのではないか……と本気で想像してしまうような聖地。
巻スカートを穿き、正装しての思い出深いお参り。どの国に足を運んでも、宗教の聖地というものはその国と人々をより知る為の大きな手掛かりなのでした。

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現在、阪急うめだ本店にて、〈永遠の布展Ⅰ〉-時間をつむぐ10人の女性作家たち-開催中。秦泉寺さんの布、キルトをご覧になりたい方は是非お運び下さい。