2月12日まで大和文華館にて開催されていた、「茶の湯と美術 茶人の美意識」を観に、最終日に漸く奈良へと足を延ばした。
国宝「雪中帰牧図」(李迪筆 南宋時代)や、室町時代の根来、仁清の「色絵おしどり香合」など、そうはお目にかかれない物がさほど広くはない館内を埋め尽くし、敷地面積が広く、出展数が多い国公立の博物館・美術館を訪れるのと同じくらいに疲れた。
疲れた・・・というのは、パワーのある物ばかりでこちらの気力も必要だからだ。
やはり、研究所の職員としては、禅宗の高僧による墨蹟なども気になるところではあるのだが、室町時代の根来の、しっとりした漆の輝きに目を奪われた。
ここ大和文華館を訪れる時は、四季の花々も非常に楽しみだ。
今回も美しい花、春の訪れを待つ蕾にこちらの心も、花同様、春を待ちわびる気持ちになった。
初めて見る寒あやめ。ちょうど見頃を迎えていた。 4種類の梅を接ぎ木した、しあわせの梅。
何色の木蓮が咲くのでしょう。楽しみな、大きな蕾です。