大阪は千里の万博公園内にあります、大阪日本民芸館を訪れました。
現在、「BLUE & WHITE 藍と白の美―そばちょこ・藍染めを中心に」と題して、大阪府藤井寺市在住の佐藤禎三氏(1933-)が個人で蒐集し、寄贈された物の中から、約1000点もの蕎麦猪口がお目見えです。
よく見たことのある図案から、「え?!こんなものまで蕎麦猪口の柄になってしまうの?!」というようなものまで、それはまぁ多種多様で、見ていて飽きるという事がありません。
そしてやはり、夏に染付けやガラスというのは、目で感ずる涼にもなりますね。季節に見合った展観で、暑い一日でしたがしばしそれも忘れる事ができました。
私自身はあまり古い物に手を出した事が無いのですが、最近は少しずつ気になる物を手に入れたりしています。寄贈者、佐藤氏は、最初は難物(いわゆる、欠けていたり、ヒビがあるもの)を求め、御自身で金継ぎをされていたのだとか。
私が何ヶ月か前に求めた蕎麦猪口も、江戸中期のとても色の美しい染付け。こぶりで何とも言えない風情。我ながら良い物だと思っていますが、ヒビが入っているということで破格だったのです。時間が無いと言っては後回しにしていた金継ぎですが、そろそろ習う事になりそうですね。