8月末に少々お休みを頂いて、台湾へ弾丸旅行に行って参りました。
本来は2泊3日の予定だったのですが、ちょうど台風通過の影響を受けて出発便が11時間もおくれてしまい、現地到着が早朝4時。丸半日を失ってしまいました。したがって、現地で観光などに時間を過ごせるのは丸々1日のみ。
しかしめげてもおられず、初の台湾でしたので、目標を絞ってひたすら歩いてきました。
到着が早朝だったために、数時間の睡眠の後、ホテルで朝食を食べて表に出て驚いたのが、スクーターの数の多さ。
朝の通勤ラッシュでしょうか、すごい勢いで車線一杯にスクーターが駆け抜けていきます。
車やバスもたじたじというか、京都も学生の街でバイクの数は多いのですが、この数には圧倒されました。信号は一応守るのですが、黄色でも突っ込んで来ますし、見切り発進とあいまって交差点はものすごいテンポです。
さて、MRTといわれる電車に乗って台北で最も古い龍山寺にお参りしました。福建省の普江安海龍山寺の分霊として創建されたお寺で、本尊は觀世音菩薩。道教や儒教などの神様も祀られており、神仏習合の寺院で、大小合わせて100以上あるとされています。
10圓(日本円で30円弱)を払ってお線香数本を手にして、参拝者の中に混じりました。
参拝には一定の作法があるようです。
本尊様の方を向かって線香を掲げておいのりし、今度は香炉に向き直って香炉に向かっても礼拝しているようです。この理屈がよく分かりませんが、参拝者は一心不乱に拝んでおられますので真似をして線香をお供えしました。
堂内をのぞくと黒衣をきた在家の女性がリズミカル、なおかつメロディアスにお経を唱えており、スピーカーを通して山内に響き渡っています。参拝者の人たちは、それぞれの場所でその声に唱和しています。なにのお経かはわかりませんでした。
動画でも撮りました。上記の画像をクリックすると動画が再生されます。
※音が出ますのでご注意ください。
仏門日課のページのようですから、こちらでは日課経としてよく読まれているお経なのでしょう。ただ不思議なのは、黒衣を着ているのは在家の女性ばかりで、剃髪僧の姿はありませんでした。何か特別な日だったのかもしれません。
台湾の街は活気に溢れていました。夜市にも出かけましたが、老若男女、たくさんの人で賑わっていてお祭りに来たような楽しい気分になりました。
台湾の人たちは、買い物をしても食事をしても、みんなにこやかで親切でした。私の使っているスマートフォンは台湾製。技術の高さも世界レベルです。
しかし片や、貧困層も多いようです。地べたに頭を打ちつけるようにして物乞いをする人の姿も見え、昭和の日本を思い出し悲しくなりました。
しかし今の日本に蔓延っている無気力ではなく、その人たちにも生きようとする力を感じたのでした。