去る10月16日、禅文化研究所主催の実践講座サンガセミナーの第2回目を開催しました。
会場は京都市内、円町駅に近い法輪寺(だるまでら)。
午前中は、日展評議員であり日本書芸院副理事長のご高席にもつかれている、建仁寺塔頭正伝永源院ご住職の真神仁宏(まがみ・にんこう)師にお願いし、「毛筆基本講座」と題して、書道の基本をご教示いただきました。
書道には「筆勢」ということがとても大切だということ。しかも、一文字ずつを、ゆっくり丁寧に書くことが必要だとも。受講者の皆さんは、基本的な筆遣いを習いながら、実際に筆を使い、講師の先生に添削をしてもらっておられました。
時間が少々短すぎたとの声も多く、来年の開催時には、もっと長い講義に改めようと考えております。
午後は一転して頭をフル回転していただく講義。「論理思考講座 -心の時代に逃げてはいけない-」と題して、㈱プロコンセプト代表取締役、岡野塾主宰の岡野勝志先生にご講演いただきました。
タイトルを見ただけで尻込みしてしまわれるのか、午前中よりも受講者は減りましたが、手元に置かれた資料の他に55ページにもわたるプレゼンテーション画像。受講者はもとより、私たちスタッフもとても考えさせていただける、中身の濃い高度な講座でした。
いくつもの例題を出して話を進めて行かれましたが、講座自体の命題ははっきりしており、すぐに「こころ」ということで片付けてしまおうとする我々宗教者に対して、もっと論理的に考察し、話をすることの重要性をわかりやすく丁寧に説かれました。改めて、「言葉」の重要性を知らされた次第です。
今後、この講座は改めて別の機会をもうけ、もっと多くの方々に受けて頂けるようなことを企画しようと考えており、岡野先生からもご支援いただけるご意向を受けております。どうぞお楽しみに。
さて、11月7日に開催します、第3回のサンガセミナーは、3講座を予定しております。
真神仁宏師による「禅書道」、山添耕雲(やまぞえ・こううん)師による「漢詩初級講座1」、田口誠道(たぐち・せいどう)師による「エンディングノート活用」です。まだ受講者枠に余裕があります。お申し込みはこちらからどうぞ。