第11回 禅と文化の旅 ご報告 その1

 

131205-1.jpg11月28日(木)に開催させていただきました、第11回禅と文化の旅。
今回は33名の参加者の皆さまと、所長・西村惠信、付き添いに所員の西村と川辺がご一緒させていただきました。

お一人のキャンセルも無く、皆さま元気にご参加いただき、またご無事にお帰りいただけたようでとても嬉しく思っております。
「禅文化さんがいらっしゃるのなら・・・・・・」と、快く迎え入れてくださる訪問先のご寺院や美術館の皆さまにも心より感謝しています。

さて、京都駅で集い、まず向かいましたのは相国寺塔頭・慈照院。
ご住職直々にお出迎えくださり、方丈にて慈照院の歴史などをご説明いただきました。
延徳2年(1490)足利義政の塔所影堂となり、その法号より慈照院となった寺院で、第七世の仏性本源国師と桂宮家の交流により、御学問所(現在の書院棲碧軒)が設けられた由緒ある塔頭です。
平安時代の作と伝わる本尊の十一面観音や、宮家の方々のお位牌も拝ませていただきました。

131205-2.jpg「昨年の方が鮮やかだったんだよ」と教えてくださったお庭の紅葉ですが、初めて目にする我々には、じゅうぶんに美しい紅葉で、皆さま思い思いに写真を撮られ、なかなか次へ移動できないほどに魅了されていらっしゃいました。
自然の魅力とはすごいものですね。

131205-3.jpg方丈を後にし、本源国師と千宗旦との親交による合作の茶室・頤神室の拝観へ。
ご存知宗旦狐の逸話などを拝聴してから、庭の露地を歩いてお茶室へ。少人数入れ替わり立ち替わりでの見学でしたが、実際に露地を歩かせていただき、お茶室へと歩みを進める時、浮き世の塵を少しでも清めてから茶室へと向かいたいと思う茶人の気持ちが感じとれた事と存じます。

131205-4.jpgもっとゆっくりと拝観したい気持ちを抑え、後ろ髪ひかれながら、お次は相国寺にあります美術館、承天閣美術館へ。開館30周年を記念して、円山応挙展が開催されています。今回は、応挙のみならず、弟子達など、いわゆる円山派を代表する長沢芦雪や呉春などの作品も。眼福のひとときでした。

明日へとつづく。