チョモラリとジュチュダケ -ブータン-

ドゥゲ・ゾン

現在では廃墟となっているドゥゲ・ゾン。
このあたりは、初心者でも可能な一週間くらいのブータントレッキングの出発点だそうな。
好天に恵まれ、運よく2つの山が見られた。
ブータンでは、宗教上の理由から、この山を直接登る事はしない。
私がネパールでトレッキングをした時、7000メートル、8000メートル級の山々を3000メートルを超える山から拝む・・・といったコースだったが、そのような拝み方しかしないのだろう。
確かに、登山家がブータンで山を登った・・・という話は聞いたことが無い気がする。
チベットも同じく、聖なる山に踏み入る事は禁じていたはずだが、中国政府が許した・・・というニュースを最近聞いた。悲しい事実だ。

チョモラリ

これがチョモラリ(7314m)。宝石のよう。
いつか、ブータンでトレッキングをしてみたいと思う。
ブータンの山は、ネパールのように整備された山々(ネパールの場合、中継地点に必ずロッジがある)ではない為、荷物(テントなど)を運ぶロバやコック(!専用コックさんがつくのです)さんも一緒に登るのだそうな。
朝起きたらコックさんが朝御飯を作ってくれ、それを食べたら出発。コックさんは後片付けやらをした後、トレッキング客を追い越し、昼御飯に良さそうなポイントで、料理を作り待っていてくれるらしい。
なんとものんびりで楽しそうなトレッキングだ。
そして、このチョモラリの向こうは憧れのチベットだそうな。
昔は交易路としてこの辺りの道が使われたそうだが、今は中国と国交が無い為、閉ざされている。

ジュチュダケ

ジュチュダケ(6794m)。

民家

民家

ブータンの田舎の民家には、このようにペインティングが施されている。
虎、獅子のような動物、チベット仏教と土着信仰の神が合わさったようなお守り、日本でも神社で豊作祭の際に木型が使われたりするが、ブータンでは子孫繁栄と魔除けのお守りとなる男根など。
昔はいたるところに見られたそうだが、最近では田舎の方でしか見られなくなって来ているらしい。