デンマーク・森のようちえん ~Skovbornehave i Danmark*~

 

131225.jpgこども達が一日の大半を森の中で、自然から様々な学びを得て、一人の人間としての“個”を尊重されて過ごす。
そんな、”森のようちえん”発祥の地・デンマークにて、一年間の学びの時を経て帰国された久木麻亜矢(ひさき・まあや)さんのお話会にお邪魔してきました。

私の通っていた幼稚園といえば、行事が多く、お遊戯会やクリスマス会となれば、大きなコンサートホールを貸し切って催されました。子ども達はというと、その準備の為の練習時間が異様に長く、私は何だかいつも不安で、安心してのびのび遊ぶ・・・といったイメージからはほど遠い幼稚園生活を送り、行事の日には熱を出す事もしばしばでした・・・。
もちろん、それなりに楽しんでいた事もあるのですが、今思えば、あれはほんとうに子ども達の為になる事だったのだろうか、、、親や先生の満足の為のものではなかったか・・・と疑問を抱かざるをえません。

それぞれの個性もありますし、森のようちえんが誰にでも絶対に良いのだというわけではないのですが(私は今でも入園したいくらいですが!)、色んな選択肢が用意され、親が子どもの感覚を尊重し、幼稚園を選べる時代がくる事を願っています。

この日のお話会には、お子さんがいらっしゃる親御さんばかりが参加されていましたが、子どもがいなくとも(いえ、結婚すらしていませんが)、私にとっては、一人一人の人間の生き方の可能性を探る為の学びであったのと同時に、森のようちえんでのルールや、デンマークの人々の価値観など、日本のそれとは異なる文化に触れる貴重な学びの時間となりました。

 

久木さんは現在、様々な地へ赴いて、デンマークの森のようちえんについてのお話会などをなさりつつ、ようちえん開園に向けての準備をなさっています。

世の中には暗いニュースも蔓延していますが、一方では、子ども達の、日本の未来に向けてこのような明るい兆しを感じる活動も盛んになってきているように思える昨今。

パリでの花修行のみならず、京都の伝統文化の中にも身を置いた経験を持つ久木さんが、デンマークの森のようちえんの良い部分をを取り入れつつ、古来より四季の移ろいと共に生き、万物に神が宿ると信じ、自然を大切にしてきた日本人の感性を開花させられるような、そんなようちえんを誕生させてくれるを待ちわびています。
私としてはこのように、皆さんにお伝えしてゆく事、この活動を知っていただく事くらいしかできませんが、応援させていただきたいと思います。

デンマーク・森のようちえん  ~Skovbørnehave i Danmark*~
*写真は上記HPよりお借りしました