新緑の頃に刊行予定の、弊所所長・西村惠信による『坐禅和讃』の本を、鋭意制作中です。
“坐禅和讃”といえば、坐禅会などに参加されている方には親しみ深いのではないでしょうか。
江戸時代中期、臨済宗中興の祖である白隠禅師(1685~1768)が、一般民衆にひろく坐禅をすすめるべく作られた、日本語のお経のようなものです。
坐禅をする前に、般若心経などとともによく唱えられます。
坐禅というものがどれだけ素晴らしいものであるか、どれだけ生きる上での助けになるものか、この短い和讃の中に、白隠禅師の慈悲心がまるのまま込められ、またその慈悲心が、我々に惜しみなく降り注がれています。
私もなんとなく意味をわかっているつもりではいましたが、所長の慈悲心により懇切丁寧に解説がなされ、仕事とはいえ、このような素晴らしい本を読ませていただける有難みをひしひしと噛みしめています。
所長も、この本の中では、白隠さんの慈悲心について何度も何度も述べられていますが、私も東京での白隠展にて、白隠さんの多くの素晴らしい書画をみてまわり、最後に達磨・臨済・雲門の三幅対を前にし、祖師方と白隠さんの大大大慈悲に触れ、ぶわっとせまってくるものがあり、泣きそうになった事を懐かしく思い出しました。
どうしたって伝わってしまう白隠さんの気迫、慈悲心。そのようなものを感じていただける一冊になる事間違い無しです。
是非刊行の折には、お手にとっていただきたい一冊です。
お楽しみに!
*平成29年、白隠禅師250年遠諱事業の詳細はこちら、白隠禅師関連書籍はこちらをご覧ください。