今冬は関東にものすごい豪雪をもたらしましたが、自坊のある滋賀県は、かえって毎年より積雪が少ないようです。とくに我々は南雪というのですが、滋賀県北部よりも、南部の方が何度も積雪しました。だから雪質も水分の多いベタベタの雪でしたよ。
とはいえ、もう三月の足音も聞こえてきたこのごろですが、まだ寒い日はこたえますね。
研究所に持ってきた蝋梅や梅の枝はだいぶ前から咲き誇っていますが、自坊の庭ではやっと満開で、とてもいい香りを漂わせています。梅もやっとチラホラと花を咲かせ始めたばかりです。
梅の枝には蓑虫が冷たい北風に吹かれてユラユラと揺れていました。まだぐっすりお休み中のご様子。
蓑虫は雄は成虫の蛾になって飛び回りますが、雌はこのまま蓑の中にとどまっているんだそうですね。夏になると、梅の葉っぱをあっという間に食い荒らすので、ちょっと困りものなんですが。
境内には今、ほとんど花がありません。水仙だってまだほとんど咲いていません。もう少し暖かくなると一斉に咲き始めるんですが。唯一、雪が降ったころにかわいらしい花を咲かせた、スノードロップ。可憐な白い小さな花です。
Wikipediaによると、「スノードロップは聖燭節との関係が深く、修道院の庭でよく育てられていた」ということですね。まぁお寺で咲いて心を和ませてくれるのもよしとしましょう。
さて、明日からは豪雪で沢山の被害が出た山梨県へ調査出張に出かけます。きっとまだまだ雪が残っていることでしょうね。