午歳の春 ―北村美術館―

140320.jpg“竹花入”といえば、戦場で竹を切って即興で花入れを作り、花を生けた利休さんが有名で、その後掛花入れとして茶室でももてはやされましたが、これを置き専用の花入れとして発案されたのは、宗旦四天王の一人、藤村庸軒だそうです。
そんな庸軒の、置き花入れの本歌とされる“遅馬”のご銘を持つ竹花入れがお目見えする今回の展観(豪快な花入れで圧倒されました)。

北村美術館の展観は、待合のしつらえから濃茶、薄茶の道具と、茶事の流れそのままに道具類を拝見できる為、非常に勉強になります。
良い物がたくさん並ぶ展覧会も魅力的ではありますが、じっくり味わい、わからなかった事を調べたりして向き合うには、これくらいの展示が一番良いと個人的には思い、春と秋の展観には必ず足を運ぶ美術館です。

午歳の春 北村美術館
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