昨日、禅文化研究所の元所長の山田宗敏和尚の七回忌法要が勤修され、一休さんの住まわれていたことで知られる大徳寺塔頭真珠庵へ、現所長以下4名が法要に出頭してきました。
大徳寺派管長嶺雲室高田明浦老大師、永源寺派管長槐安窟道前慈明老大師をはじめ山内塔頭の和尚方や我々のような有縁の和尚方約50名、ご親戚や有縁の在家の方も約50名参列され、現真珠庵和尚を導師に楞厳呪一巻を行道してお唱えし、報恩謝徳のご回向がなされました。
私は臨済宗妙心寺派の僧侶ですので、大徳寺派とは同じ臨済宗でも近い派ではあるのですが、楞厳呪の挙経の節回しや、行道の仕方も少し異なったり、妙心寺派では回向のあとに出頭している和尚全員で三拝をしたりするのですが、それがなかったりで、派によってこうも違うのだなぁと実感しました。
赤膳にのった精進料理をいただく斎座の時も出頭衣そのままで食べるというのも、妙心寺派ではしないので、汁をこぼして法衣を汚さないようにと、意外に気をつかう斎会となりました。
山田宗敏元所長は、大正9年岐阜県に生まれられ、妙心寺僧堂にて修行されました。
花園大学卒、龍谷大学文学部卒の後、学徒動員で出征を経て、昭和26年大徳寺塔頭真珠庵住職となられました。大徳寺派宗務総長を経て、平成6年4月より禅文化研究所所長に就任、平成11年3月までお世話になりました。
平成20年3月25日に遷化されたのがついこの前のことのようです。著書に、「禅at大徳寺」(講談社、共著)、「大徳寺と禅」(淡交社、共著)、「資料 大徳寺の歴史」(毎日新聞社)、「大徳寺と一休」(禅文化研究所)などがあります。