亀山法皇廟
お天気も良く、新緑がまばゆいばかりの休日。南禅寺三門を参拝した後は、南禅寺発祥の地・南禅院へ。
こちらは、亀山天皇が出家され法皇となられた際に、離宮を寄進し、大明国師(無関普門禅師)をお迎えになられて禅寺を作られた、まさに現在の南禅寺発祥の地であります。
そんな亀山天皇が、大明国師に帰依するきっかけとなったエピソードが紹介されていました。天皇が離宮にお暮らしになられていた折、夜な夜な現れる妖怪?!に悩まされるようになり、なんとか解決をと大明国師に白羽の矢が立ちます。
国師が雲水を連れてやってきて、粥を食し、坐禅をしただけで妖怪は出なくなったとの事。ただただ、僧堂での生活を離宮内でやってのけたら妖怪は消え失せた?!さて、どういう事でしょう?!
一山国師塔
それはお考えいただくとして、南禅院には、鎌倉時代末の代表的池泉回遊式庭園が現存しています。周りの山と一体になって我々を包み込むかのような庭で一服。亀山上皇が作庭をされ、夢窓国師が石を配したと伝わり、西芳寺や天龍寺の庭園の原点ともなった庭だとの事。
南禅院までの参拝路もまた興味深く。水路閣を上から見る事ができます。当たり前ですが、本当に水が流れているのを見ると、いつも「おぉっ・・・」と驚いてしまいますね。
本山を訪れますと、本山そのものの参拝から、各塔頭、三門や美術館のあるところは美術館も。参拝してそれらを見て感じるのも一興ですが、歴史や詳しい事をお知りになりたい場合は、弊所刊行の『禅の寺-臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師-』をオススメします!